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さくらのレンタルサーバの移行ツールを使ったのでメモ

さくらのレンタルサーバでは2020年2月より、新サーバの提供が始まりました。
表示速度・処理速度が最大5倍なんだそうです。

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そして、それ以前からサーバーを利用しているユーザー向けの移行ツールの提供が今日始まりました。

この移行ツール、新サーバー提供開始当時の2月に近日公開と言われて延期され、6月上旬(だったっけ)に公開と言われ、しかし6月上旬になりそれも延期された……という経緯があり、その上で「7月上旬に改めて案内します」というぼんやりしたアナウンスがなされたものだからああ、こりゃ秋だなと思っていたら本日7月13日に提供が始まりました。

申込時刻と完了時刻

  • 申し込み …… 10:30頃
  • 完了の通知メールが来た時刻 …… 12:20

プランはライトです。データベースはありません。
置いているファイルは3GBくらいでした。

世界で一番早く申し込もうと思って朝から管理画面開いて張っていたので相当早めだとは思います*1が、混んでいて2時間弱なのか、そうでもなかったけど2時間弱なのかはわかりません*2

つまり3GB程度(?)でも2時間はかかる、ということです。

結果

特に何ということもなく移行されました。
以下、新サーバーへの移行の影響が明らかにあったという点のみ*3

ページ表示の速度が上がった

特設ページによると私が使っていたのは第一世代らしいので、表示速度・処理速度の5倍向上が見込めるということです。

詳しく計測していないので5倍かどうかはわからないですが、今までは時々感じていた「静的サイトなのになぜもっさりする?」というひっかかりが、新サーバーにしてからは特に感じません。少なくともキャッシュを無視してリロードしてみたところ「おお、速いじゃん」という声は出ました。旧サーバーのMAXかその付近が、新サーバーでは常に出ている感じです。リアルな感触としてはそういう感じ。

正直私がさくらを選んでいるのは、速さよりも「私の大切なデータの置き場所の管理者を任せられるか?」という点を重視しているからです。単にウェブサイトの設置場所としてならさくらでもロリポでもスターサーバーでもGitHub Pagesでも忍者ホームページでもいいのですが、それ以外の大切な個人的なデータも(もちろん非公開領域に)置いているので、そういう基準で選んでいます。

でもまあそれでもウェブサーバーなので、当然遅いよりは速いほうがいいし、これで速さ至上主義のユーザーの流入も促せれば、まあいいことなんだろう、という話です。

PerlWeb拍手が動かなくなった(管理画面で対処)

移行ツールに関する公式ヘルプに、Perlのバージョンについて

旧サービスでOSが9系の方は上がります。
旧サーバ 5.14.4
新サーバ 5.26.3

と書いてあるのをチラ見していたので、動かなくなるかもなぁ、と思っていたWeb拍手(遥か昔、公式に配布されていたスクリプト)ですが、予感の通り動かなくなりました。503です。

5.26系ではインクルードパス関連の変更があったらしく、またソースを覗いたらそもそも

require 'jcode.pl';
require 'clapinit.cgi';

とあり、jcodeってplじゃなくてpmにするのがモダンなんじゃなかったっけ(最近Perl使ってないのでよくわからないけど)? とぼんやり思ったのですが、ともかくいろいろ修正するのも面倒なので、ひとまず管理画面から5.14系に戻しました。バージョンは自動的に上がるだけで、過去のバージョンも使えるようにしてあるようです。

追記 2022/07/19:それ以外は特に何も変わらない

移行後のディレクトリ・ファイル等を一通り眺めてみましたが、特に移行前後で変わった様子は見られません。

個人的総括

やってよかった。

さくらのレンタルサーバではWordPressが推されてますが、静的生成CMSMovable Typeとかも(ファイル生成の速度的に)恩恵を受けるんじゃないだろうかと思います。

追記 2022/07/19

移行して約一週間経ちましたが、問題は特に発生していません。
レスポンス等、移行直後と同じレベルが維持されています。

余談 2022/07/19

移行ツールについて不具合が見つかったとのことで、15日から19日(今日)まで緊急メンテナンス中となっていました。
11:00現在、予定通りメンテナンスは完了しているようです。

help.sakura.ad.jp

半年リリース延ばしたんだからそこはバッチリキメてほしかった
まあ擁護的に言えば、実際にリリースして提供しないと問題は見えづらいんだろうなぁ、という気がします。

ただ

※ このメンテナンスによる移行中のお客様への影響はございません。
※ 移行済みのお客様に影響はございません。

という説明だけでは、どうもシロートにはピンとこないところです。
普通は「何か影響があった→問題があるとわかった」となるわけで。

裏を返せば、「移行中・移行済みの人には影響がない」なら、移行を開始する時点での問題だろうと推測できます。移行ツールを実行するには一定条件を満たしている必要がありますが、それを満たしているのに申し込みできないケースがあった……とか。

*1:5分に1回とかリロードしてすみませんでした

*2:事前情報の出し方から察するに「やや混み」くらいのレベルのような気がします

*3:実際にはFTPの安定性も向上しましたが、これは今まで使ってたのが悪すぎた可能性もあるので省略します