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アメリカに生まれると日本より7.4年早く要介護になり、5.2年早く死ぬ

かも、という話。

※タイトルは私が「『健康寿命』は『要介護ではない期間』とだいたい同じだろう」と思っていることに由来します。医学的にそう言われているわけではないですし、そもそも国ごとに調査方法も違うので正確には比較できません。次また人間に生まれてくる時に国を選ぶための資料くらいになれば幸いです。

ja.wikipedia.org

男性の平均寿命ランキング(2019年版)

順位 平均寿命(歳) 国名
1 81.8 スイス
2 81.5 日本
3 81.3 オーストラリア
4 81.1 キプロス
5 81.1 ノルウェー
6 81.0 シンガポール
7 80.9 イタリア
8 80.8 アイスランド
9 80.8 イスラエル
10 80.8 スウェーデン
11 80.7 スペイン
12 80.6 ルクセンブルク
13 80.4 カナダ
14 80.4 オランダ
15 80.4 ニュージーランド
16 80.3 韓国
17 80.2 アイルランド
18 79.9 マルタ
19 79.8 フランス
20 79.8 イギリス

見ての通り、上位20位が2歳差でひしめいています。
日本は長寿国というけど、他の国と比べて特別にすごいとまではいえません。
(むしろ男性についてはスイスに0.3歳負けてますが、女性では約2歳差つけて勝っているので、男女平均では日本が1歳差くらいで1位

アメリカと日本の平均寿命の差

日本人なら誰だって一度は生まれてみたかったと思うであろう憧れの国アメリカ、みんなも私も大好きアメリカ、そんなアメリカ人と平均寿命(男性)を比較してみます。

平均寿命
アメリカ 76.3
日本 81.5 ※アメリカより5.2年長い

健康寿命
アメリカ 65.2
日本 72.6 ※アメリカより7.4年長い

延命期間(平均寿命-健康寿命、つまり要介護になってから死ぬまでの期間)
アメリカ 11.1
日本 8.9 ※アメリカより2.2年短い

「世界一豊かな国(と個人的に思ってる)アメリカに生まれると、健康寿命が7.4年も短くなってしまう」という結果となりました。どうしよう。

日本人の感覚だと65歳で健康寿命が終わる、というのはかなり厳しい気がします。日本では65歳というのは一般に年金もらい始める年齢のような気がしますが……。

このあたりの死生観ってどんな感じなんでしょう。
もしかしたらアメリカに生まれて育てばむしろ

「この世で65年も生きられれば十分だろ、さっさと天に召されろよ」
「たった5.2年の寿命をありがたがるなんて、日本人ってゴリゴリの現世主義なんですね」

……とか思うのかもしれません。

平均寿命まで生きられる確率

と思ったけど、そういえば日本が平均寿命長いのは、一部のイジョーに長生きしてる人が引きあげてる可能性もあります。

ので、こういうのでよく言われる「中央値」の情報はないかなあと思って調べたところ、

toyokeizai.net

幸せに生きたいのでこんな寿命が縮みそうな記事読む気も起きないけど、全体的な内容はともかくとして、

では、平均寿命における中央値は何歳なのでしょうか。厚労省の簡易生命表(2019年・令和元年)によると、平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳ですが、同年代の人口が半減するのは女性90~91歳、男性84~85歳となります。
つまり、2人に1人の割合で、女性は90歳まで、男性は84歳まで生きるということです。なお、4人に1人の割合で、女性は95歳まで、男性は90歳まで生きます。
ある年齢まで生きる割合を「生存率」という言葉で表現すると、生存率は平均寿命に近い女性87歳では63.71%、男性81歳で61.30%となります。わかりやすく例えると、3人に2人は平均寿命まで生きるということです。

  • 66%の確率で、81.5歳(最初のデータ参照)まで生きられる
  • 50%の確率で、女性の寿命は90歳まで、男性の寿命は84歳まで
  • 25%の確率で、女性の寿命は95歳まで、男性の寿命は90歳まで

という感じらしいです。

まとめ

慎重に見積もると、やはり男性の平均寿命は80歳とちょっとのようです。
なんだかんだで90歳・100歳まで生きられるのでは、とか思わない方がいいのかもしれない。